金賞
大埜三枝子 様
いつも優しく声を掛けてくれる近所のおばあちゃん。孫のように暖かく見守ってくれます。娘もおばあちゃんが大好き。天気の日には「おばあちゃん、お外にでていないかな」と家の周りをうろちょろしています。
評価のポイント撮影された方の集中力が感じられる優れた作品です。全体の見せ方、フレーミング、被写体の選定に高いテクニックが感じられます。そしてこの写真の魅力は、全てを見せていない点にあります。そのことで、おばあちゃんの笑顔も想像できますし、お子さんの顔も半分しか見えていませんが、嬉しさの様子が伝わってきます。さらに、お子さんの手の表情からも愛情が感じられます。「絆」というテーマに相応しいすばらしい作品に仕上げられています。
銀賞
西川弥子 様
評価のポイント一人っ子が増えているなかで、何よりのつながりが兄弟・親子関係ですので、その幸せ感が伝わってくる作品です。素直に「可愛い」といえるのがこの写真の魅力です。レンズ、絞りの設定などで、顔の表情だけを狙って、他はアウトフォーカスにして表情を浮かび上がらせているというテクニック面もすばらしいといえます。
銅賞
浅井誠章 様
あの夏からもう何年たったのか、あの夏で終わった俺の野球人生。
今でもあの夏のことは夢に見る。
あのとき一緒に戦った仲間たち。今ではみんなそれぞれ別の道を歩いてるけどきっと心は繋がっている。
評価のポイント絆というのは親子にはあって当たり前ですが、それをスポーツ仲間で表現した作品です。写真というのは、情報量を少なくすることで、状況や雰囲気を想像させることが醍醐味ですが、その点でこの写真は暗い夕方の光で個々の顔の表情も見えません。しかし野球を通して強く結ばれているという印象を受けますし「絆」というドラマを想像させるような作品になっています。